idea factory from newspaper 2003 7 15
家庭用燃料電池(home FC fuel cell)
燃料電池システムは、自動車向けが先行しましたが、
もしかすると、実用化は、家庭用燃料電池の方が先に普及するかもしれない。
なぜなら、自動車用の燃料電池システムでは、かなりのパワーが必要とされるためです。
自動車は、ある程度の加速力が必要です。
一定速度の巡航状態であれば、パワーは、それほど、必要でないでしょうが、
停止状態か低速状態から、加速する時に大きなパワーが必要です。
それに比べれば、家庭用燃料電池の方は、
全部のエネルギーを燃料電池システムで調達する必要はありません。
ガス+燃料電池システム、従来の電力+燃料電池システム。
このように、相互に補完できるシステムを考えればよいのです。
こういうのを、ハイブリッドと言うのでしょうか。
そうすると、hybrid FC,hybrid fuel cellと呼ぶのでしょうか。
将来の家庭用のエネルギーは、燃料電池システムになるのでしょうか。
しかし、夢でしょうが、
超小型の太陽、核融合エネルギーシステムができたら、夢でしょうね。
核融合は、核分裂と違い、安全性が高いですから。
核分裂が、ウランという危険な物質を使うのに対して、
核融合は、忘れましたが、確か、重水素を使うはずです。
重水素は、自然界に、たくさん存在しているはずです。
問題は、どうやって核融合を作るかです。
これについては、いろいろな方法があります。
さすがに、太陽の状態を作るのは、困難でしょうから、
レーザーによる核融合など、いろいろ方法が研究されています。
こうしてみると、21世紀は、水素エネルギーの時代になるでしょう。
20世紀は、石油の時代でした。
しかし、石油は、限られた地域でしか、産出しません。
これが、数々の不幸を招きました。
しかし、水素ならば、世界各地に普遍的にあります。
これで、資源をめぐる不公平が解消されると願っています。
もっとも、水素メジャーができてしまうと、
また問題が発生するかもしれません。
それから、冗談ですけれど、
自動車に、核融合エネルギーシステムを搭載するわけにいかないでしょうから、
核融合で発生する熱エネルギーを使って、
燃料電池用の水素を作ることになるでしょう。
ところで、重水素の利用は、核融合だけではありません。
重水素は、いろいろな科学技術に応用できます。
その応用例がたくさんあります。
さすがに三重水素は、自然界には、ほとんど存在しませんが、
三重水素を使ったエネルギーシステムはないのでしょうか。
この三重水素を科学技術に応用できます。
いずれにせよ、水素を使ったエネルギー社会、
水素エネルギー文明ができるでしょう。
そうすると、太陽の文明、太陽の時代でしょうか。
太陽は、水素をエネルギーとしています。